ALS治療薬の開発での連携
神経難病である筋萎縮性側索硬化症(以下ALS)の創薬開発に取り組んでいるバイオベンチャーであるモルミル株式会社(以下モルミル)は、同じくALS治療薬の開発に取り組んでいる株式会社Jiksak Bioengineering(以下Jiksak)と共同研究契約を締結しました。Jiksakとの連携を通じて、ALSの治療薬開発をさらに加速させて参ります。
モルミル(所在地:奈良県橿原市、代表取締役:森 英一朗)は、ALSを含む神経難病の治療薬開発に取り組んでおります。2022年11月の資金調達を経て、冨田峻介先生(産業技術総合研究所:分析化学の専門家)、齋尾智英先生(徳島大学:核磁気共鳴法の専門家)、青木正志先生(東北大学:脳神経内科学の専門家)、杉江和馬先生(奈良県立医科大学:脳神経内科学の専門家)、浅川和秀先生(国立遺伝学研究所:ALS病態モデルの専門家)が科学顧問として参画し、研究開発の体制を強化してきております。
Jiksak(所在地:神奈川県川崎市、代表取締役:川田 治良)は、ヒトiPS細胞由来の3次元ヒト神経組織「Nerve OrganoidTM」作製技術や人工シナプス形成技術、神経筋接合部の運動神経特異的に薬を届けるDLC(Drug Linked Carrier)技術などを有しており、ALS治療薬の開発を5年以上続けてきているバイオベンチャーです。この度、モルミルは、Jiksakとの共同研究契約を締結しました。今後、両社の異なる技術を融合させることによって、ALS治療薬の開発をさらに進めていきます。
モルミルの分子動態評価技術は試験管内での評価に、Jiksakの神経オルガノイド技術は神経組織での評価に強みを持ちます。両社の技術を組み合わせることで創薬過程の効率化を実現します。また、JiksakのDLC技術は、ALSの治療標的組織である運動神経細胞に効果的に薬剤を届ける技術になります。共同で同定した化合物をDLCに結合させることで、より効果的な治療法の開発を実現します。
【Jiksakの川田社長からのメッセージ】
モルミルの森社長とは、2022年の春、まだモルミル創業前にご連絡を頂き、色々と意見交換などさせて頂いてきておりました。2017年の創業から5年の月日が経過し、こうしてALS創薬という同じ目標に向かって挑戦するモルミルと一緒に治療薬開発をしていくところまでたどり着けたことを大変うれしく思います。Jiksakとモルミルは、異なる階層の技術を有しており、協力・連携することで、より治療薬開発が前に進みます。一日も早く、ALS患者さんにお薬を届けることを目指し、共に頑張って参ります。
【株式会社Jiksak Bioengineering】
設立年月:2017年2月
所在地:神奈川県川崎市川崎区殿町3丁目25番16号
代表者:川田 治良
資本金:10,000万円(資本準備金を含む)
事業内容:三次元細胞組織・培養デバイスの開発・製造・販売 ヒト由来細胞を用いた創薬支援
HP:https://www.jiksak.co.jp
【モルミル株式会社】
設立年月:2022年6月
所在地:奈良県橿原市四条町840
代表者:森 英一朗
資本金:4,010万円(資本準備金を含む)
事業内容:創薬基盤技術、医薬品の開発
公式サイト:https://www.molmir.co.jp/
キーワード:神経難病、筋萎縮性側索硬化症、ALS、共同研究、治療薬開発、創薬、研究開発、バイオベンチャー